三のつく四字熟語
漢数字の「三」を含む四字熟語です。
読み方と意味を50音順にて一覧にして紹介をしています。
また、用例や類語を紹介しているものもあるので、合わせて参考にしてください。
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「三」を含む四字熟語
では、漢数字の「三」を含む四字熟語です。
- 一月三舟(いちがつさんしゅう)
仏道は一つであるが、人の受け取り方でそれぞれに異なった意味に解釈することのたとえ。 - 一行三昧(いちぎょうざんまい)
仏道修行において、一つの修行法に決めてそれに専念して励むこと。 - 一日三秋(いちじつさんしゅう)
相手に対する情愛が強いことのたとえ。一日会わなかっただけで三年も会わなかったような気がするほどに。
一日三秋の類語
一日千秋(いちじつせんしゅう) - 一読三嘆(いちどくさんたん)
名文を読んで、いたく感銘を受けること。
一読三嘆の類語
一唱三歎(いっしょうさんたん) - 一念三千(いちねんさんぜん)
ほんの一瞬の短い時間の中にも、全宇宙の事象が備わっているということ。 - 一国三公(いっこくさんこう)
命令する人が多すぎて組織の統制がとれないことのたとえ。 - 一倡三歎(いっしょうさんたん)
すばらしい詩文を賞賛する語。
一倡三歎の用例
ここにあるのは、どれも一倡三歎するような名作ばかりだ。 - 一刀三礼(いっとうさんらい)
敬虔な態度で仕事をすること。
一刀三礼の類語
一刀三拝(いっとうさんぱい) - 韋編三絶(いへんさんぜつ)
何度も繰り返して熱心に本を読むこと。「韋編」は文字を書いた木札や竹札を綴った書物のこと。
韋編三絶の用例
資格取得のために使った参考書は韋編三絶でボロボロにすり減ってしまった。 - 益者三楽(えきしゃさんごう)
有益な三つの楽しみのこと。
益者三楽の類語
損者三楽(そんしゃさんらく) - 益者三友(えきしゃさんゆう)
有益な三種の友人。正直、誠実、博学な人。
益者三友の用例
彼はとても勤勉で、一人で益者三友をかねたような人物です。 - 円融三諦(えんにゅうさんだい)
仏教の語。天台宗で説く三つの真理のこと。
円融三諦の類語
三諦円融(さんだいえんゆう) - 喙長三尺(かいちょうさんじゃく)
弁論がきわめて達者なこと。「三尺」は、長いことのたとえ。 - 九棘三槐(きゅうきょくさんかい)
中国の周王朝時代の三公と九卿のこと。政界の最高幹部。 - 君子三畏(くんしのさんい)
君子の畏敬すべき三つのこと。 - 君子三戒(くんしのさんかい)
君子が慎むべき三つの戒めのこと。 - 君子三楽(くんしさんらく)
君子の三つの楽しみ。
君子三楽の用例
君子三楽のようにはなかなかいかないものである。 - 挙一明三(こいちみょうさん)
一つを聞いて、三つのことを理解する。理解が早いことのたとえ。
挙一明三の類語
挙一反三(こいちはんさん) - 狡兎三窟(こうとさんくつ)
困難から逃れることが巧みなことのたとえ。ウサギは三つの隠れ穴を使って危険から身を逃れる意から。
狡兎三窟の類語
狡兎三穴(こうとさんけつ) - 虎渓三笑(こけいさんしょう)
熱中するあまり他のことを全て忘れてしまうこと。「虎渓」は谷の名前、「三笑」は三人で笑うこと。 - 歳寒三友(さいかんのさんゆう)
厳冬の季節に友とすべき三つの植物。松と竹と梅。
歳寒三友の類語
雪中四友(せっちゅうのしゆう) - 再三再四(さいさんさいし)
何度も何度も。たびたび。
再三再四の用例
再三再四忠告をしたが、全く改善されることがなかった - 作史三長(さくしのさんちょう)
歴史書を著作する歴史家に必要な三つの長所。才知・学問・識見。 - 作文三上(さくぶんさんじょう)
文章を作るのに適した三つの場所。馬上、枕上、厠上。
作文三上の類語
三多三上(さんたさんじょう) - 三衣一鉢(さんえいっぱち)
僧侶が持ち歩くわずかな荷物。 - 三槐九棘(さんかいきゅうきょく)
中国周代の三公と九卿。 - 三界界無(さんかいむあん)
この世は苦労が多く、心が休まることがないということ。 - 三月庭訓(さんがつていきん)
勉強や稽古事が長続きしないこと。 - 三寒四温(さんかんしおん)
寒い日が三日続いた後は温かな日が四日続くという冬の気候のこと。
三寒四温の用例
三寒四温の気候は、体調を崩しやすい時期ともいえる。 - 三跪九叩(さんききゅうこう)
三度ひざまづいて、九度、頭を地につけて拝礼すること。「跪」はひざまづく、「叩」は頭を地面につけて拝礼すること。 - 三釁三浴(さんきんさんよく)
体を洗い清め、大切な相手を待つこと。「三」は何度も、「釁」は香料を体に塗ること、「浴」は水で体を洗うことを意味する。 - 三軍暴骨(さんぐんばくこつ)
戦いに大敗し、数多くの兵士が死ぬこと。「三軍」は大軍のこと、「暴骨」は死んで骨を野に晒すこと。 - 三綱五常(さんこうごじょう)
人間として重んずべき道徳のこと。
三綱五常の用例
私が尊敬する恩師は三綱五常に従う、とても厳格な人でした。 - 三顧之礼(さんこのれい)
礼儀を尽くして優秀な人材を招くこと。
三顧之礼の用例
トップ営業マンを三顧之礼をもって迎え入れた。 - 三三五五(さんさんごご)
三人や五人といった少人数でまとまり行動をすること。
三三五五の用例
コンサートが終わった会場から人々が三三五五と出てきた。 - 三思後行(さんしこうこう)
物事を実行する前に熟慮すること。 - 三豕渉河(さんししょうか)
文字の誤り。読み間違いや書き間違い。
三豕渉河の類語
三豕金根(さんしきんこん) - 三枝之礼(さんしのれい)
親を敬い、孝行心の厚いことのたとえ。
三枝之礼の用例
遠く離れたところで暮らしていても、三枝之礼は忘れてはいけない。 - 三尺秋水(さんじゃくしゅうすい)
冴えわたった剣のこと。「三尺」とは剣のこと、「秋水」は冷たく澄みきった水のこと。
三尺秋水の類語
秋霜三尺(しゅうそうさんじゃく) - 三者三様(さんしゃさんよう)
物事のやり方や考え方が人それぞれで違うこと。
三者三様の類語
十人十色(じゅうにんといろ) - 三舎退避(さんしゃたいひ)
相手に遠慮して自ら退くこと。 - 三者鼎談(さんしゃていだん)
三人が向かい合って話をすること。 - 三者鼎立(さんしゃていりつ)
力の等しい三者が並び立つこと。
三者鼎立の用例
誰が代表に選ばれるか三者鼎立で全く予想がつかない。 - 三汁七菜(さんじゅうしちさい)
豪華な食事のたとえ。「三汁」とは汁物三品、「七菜」とはおかず七品のこと。
三汁七菜の類語
食前方丈(しょくぜんほうじょう) - 三十而立(さんじゅうじりつ)
三十歳で学識や道徳観も確立し、世に立つ自信を得ること。
三十而立の類語
而立之年(じりつのとし) - 三種神器(さんしゅのじんぎ)
皇位のしるしとなる三つの宝物。八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ) - 三十六計(さんじゅろっけい)
逃げるべき時は、逃げることがどんな策略よりも最も安全な策であること。
三十六計の用例
形勢が不利な状況を見越して三十六計を決め込んでいるようだ。 - 三寸不律(さんずんふりつ)
短い筆のこと。 - 三世一爨(さんせいいっさん)
三世代の家族が一つの家に同居すること。
三世一爨の類語
三世同居(さんせいどうきょ) - 三牲之養(さんせいのよう)
親にご馳走をして親孝行をすること。 - 三尺童子(さんせきのどうじ)
七、八歳の子供。 - 三千世界(さんぜんせかい)
この世の全て。
三千世界の用例
三千世界にこれ以上高価な宝石は存在しない。 - 三諦円融(さんだいえんにゅう)
仏教の語。天台宗で説く三つの真理のこと。
三諦円融の類語
三諦円融(えんにゅうさんだい) - 三人成虎(さんにんせいこ)
たとえ事実でなくても、多くの人が言うといつの間にか事実のようになってしまうこと。
三人成虎の用例
ネットの世界は三人成虎が当たり前のことになっている危うさがある。 - 三人文殊(さんにんもんじゅ)
一人では良い知恵が浮かばずとも三人で相談すれば良い考えが浮かぶものだということ。 - 三拝九拝(さんぱいきゅうはい)
幾度も頭を下げて敬意を表すこと。
三拝九拝の用例
三拝九拝してようやく頼みを聞いてもらえた。 - 三百代言(さんびゃくだいげん)
詭弁を弄すること。
三百代言の用例
詐欺師たちの巧妙な手口と三百代言にまんまと騙されてしまった。 - 三分鼎足(さんぷんていそく)
力の等しい三者が並び立つこと。
三分鼎足の類語
三者鼎立(さんしゃていりつ) - 三平二満(さんぺいじまん)
十分ではないが心やすらかに生活し満足していること。 - 三位一体(さんみいったい)
別々の三つが一つのものとして緊密に結びついていること。三者が一致協力すること。 - 三面六臂(さんめんろっぴ)
一人で何人分もの働きをしたり、多方面にわたって活躍したりすること。
三面六臂の用例
若い彼をリーダーにしたところ、三面六臂の活躍を見せた。 - 三浴三薫(さんよくさんくん)
体を洗い清め、大切な相手を待つこと。 - 三令五申(さんれいごしん)
なんども繰り返し言い聞かすこと。三度命じ、五度重ねて言い聞かす意から。
三令五申の類語
耳提面訓(じていめんくん) - 三老五更(さんろうごこう)
徳の高い長老のこと。 - 市虎三伝(しこさんでん)
たとえ事実でなくても、多くの人が言うといつの間にか事実のようになってしまうこと。 - 舌先三寸(したさきさんずん)
口先だけで巧みに相手を言いくるめたりすること。
舌先三寸の用例
あいつは昔から舌三寸の全く信用ができない人間だ。 - 七五三縄(しめなわ)
神前や神事の神聖な場所に張る縄。 - 秋霜三尺(しゅうそうさんじゃく)
研ぎ澄まされた鋭い刀剣。「秋霜」は鋭い刀剣を意味し、「三尺」は刀剣の長さを意味する
秋霜三尺の類語
三尺秋水(さんじゃくしゅうすい) - 垂涎三尺(すいぜんさんじゃく)
人のものを羨ましく思うたとえ。
垂涎三尺の類語
垂涎欲滴(すいぜんよくてき) - 贅沢三昧(ぜいたくざんまい)
思う存分に豪華な生活をすること。
贅沢三昧の用例
大金を手にして以来、贅沢三昧の日々を過ごしている。 - 草廬三顧(そうろさんこ)
礼儀を尽くして優秀な人材を招くこと。
草廬三顧の類語
三顧之礼(さんこのれい) - 損者三友(そんしゃさんゆう)
付き合うと損をする三種類の友人。(体裁だけ・こびへつらう・口だけ) - 朝三暮四(ちょうさんぼし)
目先の違いにとらわれて、物事の本質を理解しないこと。
朝三暮四の類語
狙公配事(そこうはいじ) - 張三李四(ちょうさんりし)
ごくありふれた平凡な人のこと。
張三李四の用例
張三李四の声や意見こそが行政改革の糸口になる。 - 桃三李四(とうさんりし)
桃は三年、すももは四年かかって実をつけるということ。 - 読書三到(どくしょさんとう)
読書に大切な三つの心得。
読書三到の類語
独具匠心(どくぐしょうしん) - 読書三余(どくしょさんよ)
読書をするのに最も好都合な三つの余暇。 - 二三其徳(にさんしとく)
心構えがいい加減で定まらないこと。 - 二束三文(にそくさんもん)
ひどく安い値段のこと。
二束三文の用例
こんなガラクタを売ったたところで二束三文にしかならない。 - 二転三転(にてんさんてん)
方針や方向が何度も変わり定まらないこと。 - 二桃三士(にとうさんし)
陰謀によって人を殺すこと。 - 二人三脚(ににんさんきゃく)
二人が協力して一つの物事に取り組むこと。
二人三脚の用例
立場の違いなど考えず二人三脚で協力していく必要がある。 - 入木三分(にゅうぼくさんぷ)
書道で筆勢でが強いこと。 - 念仏三昧(ねんぶつざんまい)
一心に念仏を唱えること。 - 風流三昧(ふうりゅうざんまい)
自然に親しみ詩歌や書画などの優雅な遊びにふけること。
風流三昧の類語
風流韻事(ふうりゅういんじ) - 放蕩三昧(ほうとうざんまい)
欲しいままに振る舞い勝手放題にすること。
放蕩三昧の類語
放蕩不羈(ほうとうふき) - 北窓三友(ほくそうのさんゆう)
琴と詩と酒のこと。 - 法華三昧(ほっけざんまい)
心を集中して法華経を極めること。 - 三日天下(みっかてんか)
権力の座にあることが極めて短いこと。 - 三日坊主(みっかぼうず)
飽きっぽく何をしても長続きしないこと。「三日」は、ごく短いことを意味する。
三日坊主の用例
いつも三日坊主だった私だが、ジョギングだけは毎日続けている。 - 無二無三(むにむさん)
ただ一つであること。それに代わるものがないこと。
無二無三の類語
唯一無二(ゆいいつむに) - 孟母三遷(もうぼさんせん)
子供の教育には良い環境が大切だということのたとえ。
孟母三遷の類語
慈母三遷(じばさんせん) - 約法三章(やくほうさんしょう)
法令をゆるやかにすると約束すること。 - 遊戯三昧(ゆげざんまい)
仏の境地に徹し、何ものにもとらわれないこと。
遊戯三昧の類語
遊戯三昧(ゆげざんまい) - 陽関三畳(ようかんさんじょう)
別れを惜しむこと。「陽関」は陽関曲を意味し、「三畳」は繰り返すを表す語。 - 六韜三略(りくとうさんりゃく)
中国の有名な表兵書「六韜」と「三略」のこと。
六韜三略の用例
六韜三略のような販売戦略を立てようと必死に勉強をした。 - 冷汗三斗(れいかんさんと)
恐怖感や恥ずかしい思いをして、全身から冷や汗が流れること。「三斗」は量が多いことを意味する。
冷汗三斗の類語
冷水三斗(れいすいさんと)
以上、「三」を含む四字熟語でした。
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