新紙幣はいつから?
新元号「令和」の発表から8日後に発表された新紙幣の刷新。
対象となる紙幣(日本銀行券)は、1万円、5千円、千円の3種類。
前回の刷新から、実に20年ぶりとなる新紙幣の刷新が発表をされました。
紙幣の刷新は、4/9の記者会見にて麻生太郎財務大臣が発表しました。
発表後から早速各メディアで話題となっていたのは
紙幣の顔と言える肖像画の人物
紙幣のデザイン
この2つが大きく取り上げられていました。
つい人物やデザインばかりに目がいってしまい
あれ、いつからだっけ?…と、「いつから」を意外と聞き流している方も多い…
新紙幣の発行は2024年です。お忘れなく!
令和でいうと、令和6年になります。
現状では正確な日付の発表はなく、「2024年の上期を目処」としています。
新紙幣のデザインについても、いろいろと賛否両論。
歯に衣着せぬ辛口コメントで人気
社会学者の古市憲寿さんも度々メディアで「クソダサい」発言。
何かと物議を醸していますが、発行はまだ5年もさきのこと5年…

えっ?長すぎない?発表早くない?
と、過去の新紙幣の発表よりも圧倒的に早い発表に、様々な憶測も飛びかっています。
20年ぶりの刷新が話題の新紙幣について、ちょっと気になることを深掘りしてみました。
新紙幣はいつから?発行日を予測
まずは、新紙幣がいつから発行されるのか?
この具体的な日付を予測してみました。
ポイントは2つ。発表されている「2024年の上期を目処」と「過去の新紙幣発行日」です。
まず、「2024年の上期を目処」の上期ですが、これには2つの説が考えれます。
A. 2024年1/1〜6/30
B. 2024年4/1〜9/30
Aは、1/1を1年を始まりと考えた場合。
そしてBは、公共機関における会計年度を始まりと考えた場合です。
これはおそらく、Bであろうと予測されます。
4/1は公共機関における会計年度の始期にあたるのですが、これは財政法および地方自治法の規定により定められたものです。過去にはこの始期を動かすという案も何度かあったようですが、大蔵省の反対により実現はしていません。
「上半期」と明言した以上、この会計年度にあてはめた期間と考えるのが妥当だと思われます。
そして、もう一つの「過去の新紙幣発行日」です。
日本では紙幣の偽造を防ぐため、20年ごとに紙幣を刷新しています。
過去の新紙幣発行日を調べると前回、前々回ともに11/1。
ということで、2つキーワードの答えは
・「2024年の上期」2024年4/1〜9/30
・過去の紙幣発行日11/1。
この2つのことから推測すると、、、
2024年10月1日を新紙幣発行日と予測します。
ただ………もしかすると11/1、またまた大穴で9/30もあるかも…
5年間、たのしみに待ってみましょう♪
と、500円玉も新しくなります!
新500円の発行は、2021年の上期を目途に発行予定となっています。
新紙幣のデザインに賛否両論
さて、まずは新紙幣のデザインからみてみましょう。
新一万円券
渋沢栄一・東京駅(丸の内駅舎)
出典:財務省HP
表(肖像):渋沢 栄一(しぶさわ えいいち)【1840~1931】
第一国立銀行、東京株式取引所(現 東京証券取引所)、東京商法会議所(現 東京商工会議所)など生涯に約500もの企業の設立等に関わったといわれ、実業界で活躍。また、教育・社会事業・民間外交にも尽力。
裏 :東京駅(丸の内駅舎)
辰野金吾設計、1914年竣工。「赤レンガ駅舎」として親しまれてきた歴史的建造物。明治・大正期を代表する建築物の一つ。戦災で一部焼失、2012年復原工事完了。丸の内本屋は国の重要文化財指定(2003年)。引用元:財務省HP
新五千円券
津田梅子・フジ(藤)
出典:財務省HP
表(肖像):津田 梅子(つだ うめこ)【1864~1929】
1871年、岩倉使節団に随行した最初の女子留学生の一人。1900年に女子英学塾(現 津田塾大学)を創立するなど、近代的な女子高等教育に尽力。
裏 :フジ(藤)
「フジ(藤)」は古事記や万葉集にも登場し、日本では古くから広く親しまれている花。引用元:財務省HP
新 千円券
北里柴三郎・富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(葛飾北斎)
出典:財務省HP
表(肖像):北里 柴三郎(きたさと しばさぶろう)【1853~1931】
世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功、破傷風血清療法を確立。 また、ペスト菌を発見。私立伝染病研究所、私立北里研究所を創立。後進の育成にも尽力。
裏 :富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」
日本を代表する浮世絵。江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の代表作で知名度も高く、世界の芸術家に影響を与えた作品でもある。引用元:財務省HP
どうでしょうか、新紙幣のデザイン。
社会学者の古市憲寿さんが早々とつぶやいてます。
新紙幣、見本とはいえ、あまりにもださすぎない?古臭いにもほどがある。これは、こんな格好悪いもの使いたくないとキャッシュレス化を進めるための作戦なんですか。(画像は財務省のFacebookから) pic.twitter.com/HCePK9v9Sr
— 古市憲寿 (@poe1985) 2019年4月9日
4/9に新紙幣の発表があったあのですが、即日ツイート。
さらに、真相報道バンキシャ、ワイドナショーでは「クソダサい」と酷評をして物議を醸し出しています。
詳しくはこちら
他にもネット上では
フォントがすげぇダサい
日本の紙幣じゃなく感じるのはゴシック系の間延びした字送りだからじゃないかなー
外人の使用を視野に入れてるのかもしれないけど正直これはないわーって思う#新紙幣 pic.twitter.com/pLYAmHlb0h— さめひろし@みりさば編集部 (@sam10631303) 2019年4月9日
えぇーん。
新紙幣がダサいよおおお。
漢字はちっこいし数字はデカデカだし顔はなんか写真そのまま貼り付けたみたいだしなんかカラフルだしー。
何処を取ってもダサいよおお。 pic.twitter.com/SulxRnygRn— ばれもん (@child_sheep) 2019年4月9日
新紙幣のデザイン好きじゃない。。日本らしさが薄れてユニバーサル色が入り込みすぎてる。。需要あるからこうしてるんだろうけど悲しい。。日本の紙幣って世界で一番繊細でかっこいいと思ってたのに。。特に数字のフォント…なんやこれ…。今と昔の方が日本っぽくてかっこいい。威厳ある感じ。 pic.twitter.com/sMK591yF1H
— 微々ちゃん🦄 (@okamebibitube) 2019年4月10日
と厳しい声もある一方、ユニバーサルデザインで評価する声も
新紙幣で良いなと思ったのは表面の
「//////」が全部違う位置にあること。
これは目の不自由な方が触ればすぐどの紙幣か分かる🤔1万円と1千円の「1」の形が違うのもそういう理由でしょうかね。
ユニバーサルデザインだな👁🗨 pic.twitter.com/UBaE0C4dth
— OMG👁🗨 (@omgoxorg) 2019年4月12日
新紙幣をダサいと叩くプロデザイナーがいる一方、今までの紙幣では金額や顔の識別ができない障害を持った人が「新しいデザインは読める」と…
ユニバーサルデザインって、こういうことなんだと思う
見た目だけのデザインより大切なことがある— マロン (@sabre_dance777) 2019年4月12日
と、デザイン面については実に賛否両論あります。
「デザイン」として捉えると、好き嫌いの主観があるので、良し悪しは何とも…。
それぞれ個人の好き嫌いがあって、好きでいればいいし、嫌いでいればいい。
ということでしょうか…好き嫌いは難しいところですね。
あとは、おまけでこんな声も話題になりました。
プロのデザイナーの観点から新一万円札に関して言わせてもらうと…
_人人人人人人人_
>いっぱい欲しい<
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄…以上です。
— げんれい工房 (@Genrei_studio) 2019年4月13日
私もです!
5年も前に発表した本当の理由とは?
先にも言いましたが、新紙幣の発行は5年後の2024年。
なぜこんなに早く発表を?と疑問視する声を各メディアが報じています。
4月1日の新元号の公表と5月1日の改元、そして天皇の即位とタイミングがうまく重なる。麻生氏は「たまたま重なった」と話していたが、果たしてそうだろうか。新紙幣発行の発表は一連の祝賀ムードをさらに盛り上げるための小道具のひとつだと思う。沙鴎一歩には亥(い)年の統一地方選が行われている最中、安倍政権が祝賀ムードの盛り上がりに乗じて自らの支持を高めようと画策しているように思えてならない。
引用元:PRESIDENT Online
「だが、大幅に早い発表には、新紙幣を21年に自民党総裁任期を終える安倍氏のレガシー(遺産)にしたい意向もにじむ」
「政府が新元号に続いて新紙幣を発表したのは相乗効果への期待もあるようだ」出典:毎日新聞4/10朝刊
「複数の政府関係者は9日、『新紙幣は新時代を見据えたものだ』と話した。4月1日の新元号『令和』の公表から間をおかずに新紙幣を発表したことで、新時代の幕開け機運を醸成するとの期待がある」
出典:日経新聞4/9夕刊
実際、今回の発表時期と、過去の発表時期を比較しみると
今回
2024年10/1(仮)を新紙幣発行した場合
発表から発行までの期間:5年6ヶ月
前回
2002年8月発表、2004年11月発行
発表から発行までの期間:2年3ヶ月
前々回
1981年7月発表、1984年11月発行
発表から発行までの期間:3年4ヶ月
と、発表から発行までの準備期間が今回は圧倒的に長いことがわかります。
やはり、新元号発表の勢いに便乗して色々な思惑があったのか…と勘ぐってしまいます。
なぜ、今回の紙幣刷新ではこれほど早い発表、長い準備期間なのか、発表の記者会見で麻生大臣が回答しています。(開始から5:45付近)
紙幣を作るために2年半、自動販売機の対応に2年半、合計で5年を計画してる。
前回は「偽造紙幣が多く出回ってきている」という情報が入り、急いだ結果2年となった。
元号の改正とタイミングが重なったのはたまたま。
と、回答をしています。
実際、前回の紙幣刷新の際、準備期間2年では自動販売機の対応は間に合わず、紙幣発行時には3〜4割程度の自動販売機しか対応できなかったという経緯があるようです。
しかし、メディア戦略に長けていると言われる安倍政権。
国民の関心が必ず集まる「紙幣刷新」。そのタイミングを何も考えずにやるとは…
やるわけがないと思ってしまいます。。。
注意!旧紙幣はどうなる?いつまで使える
最後は旧紙幣についてです。
よく考えればわかることですが、「旧紙幣はどうなる?いつまで使えるの?」
という疑問の声もチラホラあるようです。が、もちろん普通に使えます。
昔のお金であろうとお金はお金です。
ただし、古くて希少通貨となれば額面以上の価値がでることもあり得ます。
平成31年の硬貨も、令和が発表されてから人気が爆発しています。
そして、くれぐれも注意してほしいのが、こういったときに必ず出てくる詐欺軍団。
新紙幣の予約?🙅♀️
旧紙幣の回収?🙅♂️そんな新紙幣発表に便乗した詐欺が出始めているようです。そんなことはあり得ません!💢
ぜひ皆さんで注意喚起していきましょう!🙋♂️🙋♀️#介護 #親の介護 #元気が出るカイゴ pic.twitter.com/mljivvlCKf
— 元気が出るカイゴ!【公式】 (@genki_kaigo) 2019年4月16日
日本に眠るタンス預金の総額は、約43兆円ともいわれています。
※タンス預金=金融機関に預金せず、自ら保管(タンス)している預金のこと
43兆円という巨大なお金が動くかもしれない時期。
自分は大丈夫!と思ってる人が一番危ないそうですよ。
くれぐれもお気をつけください。