喉の痛みの治し方!

唾を飲み込むのも痛い…
寒い冬や乾燥が気になる季節を中心に、痛みを感じやすくなる箇所が喉です。

仕事や家事、育児、勉強などに集中しているうちに、
いつのまにか消えている痛みであればいいのですが…

なかには重大な病気が潜んでいる可能性があることをご存じでしょうか。

喉の痛みをそのまま放置していたら、病気にかかってしまったなどということは避けたいものですね。

今回は、喉が痛くなる原因と6つの治し方、対処法をご紹介します。
もしこれで治らない喉の痛みや長引く痛み、なんとなく気になるときなどは、専門医に診てもらうようにしてください。

どうして喉が痛くなる?喉の痛みの原因

まず、喉の痛みの原因として考えられる病気から紹介します。

・風邪をはじめ、飲酒やタバコを原因とする急性声帯炎
・喉の痛みが発生し徐々に声が出なくなる、食事ができなくなるという症状に悪化していく急性咽頭炎
・声帯の粘膜が厚くなることで喉の痛みが出てくる声帯結節
・声帯を中心に喉の部位にできた咽頭ガンなど

喉に痛みが発生している場合、上記の病気の可能性が考えられるといわれています。このうち、1番目の軽い風邪や飲酒、タバコが原因の急性声帯炎であれば、これから紹介する対処法で痛みが緩和される可能性が高いです。

ところが、それ以外あるいは風邪や飲酒、タバコが原因の急性声帯炎であっても痛みが治まらないこともあります。即効で緩和できる対処法により痛みが緩和されるのであればいいのですが、そうでない場合は上記の病気を中心に慎重に考えてみることをおすすめします。

大きな病気以外で発生する喉の痛みの原因とは

大きな病気以外で発生する喉の痛みの原因
前項を踏まえて、大きな病気にかかっているわけでもなく飲酒や喫煙の習慣がないのに、日常生活のなかでなんとなく喉が痛いという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。こうした喉の痛みの原因の大半を占めているのが、風邪やインフルエンザといわれています。

風邪やインフルエンザにかかると、まず初期段階で起こるのが細菌やウイルスが咽頭や扁桃に感染する症状です。その後、徐々に増殖することで喉に痛みを感じるようになります。人間の体は、健康な状態であれば細菌やウイルスに対する免疫力があります。このため、多少の細菌やウイルスの侵入は防いで撃退してくれるのです。

ところが、風邪やインフルエンザで免疫力が落ちていると、細菌やウイルスの侵入を防ぎきれなくなり咽頭や扁桃で増殖させてしまいます。この結果、喉に痛みが発生するというのが主な原因です。こうした喉の痛みは、風邪やインフルエンザにかかった状態じゃなくても起きやすくなります。

なぜかというと、疲れや寝不足、ストレスがたまっている、体力が落ちているというときには免疫力も落ちてくるからです。免疫力が落ちると、風邪やインフルエンザもかかりやすくなり、喉の痛みが発生しやすくなります。

喉の痛みを緩和させよう!すぐに実践できる対処法

前項までにご紹介した原因や理由を踏まえたうえで、喉の痛みを即効で緩和できる対処法を紹介していきます。職場や外出先、学校などで「痛い!イガイガする!」と感じたら、ぜひ試してみることをおすすめします。

水分を補給する
もっとも簡単な対処法として挙げられるのが、速やかに水分を補給することです。乾燥する季節に起こりやすい喉の痛みは、細菌やウイルスが体内に侵入しやすい冬場以外でも喉が乾いた状態になると起こりやすくなります。このため、すぐに水分補給を行って体内や喉の細胞膜を潤すことで乾きを抑え、喉の痛みをやわらげるようにしましょう。実際に、喉の痛みを感じて水分を摂ることで、痛みやイガイガがスッと引いてくれることがよくあります。喉の痛みが起こりやすい人ほど、外出時にはペットボトルなどを活用して常に水分を持ち歩くようにしてみてはいかがでしょうか。常時携帯することで、急に喉に痛みを感じたときでも安心です。

マスクを常用する
職場や商業施設、公共交通機関などでは、エアコンを強めに設定しているところが多いです。冬場の暖房は喉に負担が大きいのですが、夏場の冷房も実は喉には厳しい環境です。これは夏場の喉の痛みの原因のひとつでもあるのですが、強い冷房のせいで空気が乾燥していることが挙げられます。
喉の粘膜が乾きやすくなってしまい、細菌やウイルスの影響を受けやすくなるのです。また、こういった施設では夏場も冬場もエアコン設定が強めなので、屋内と屋外の寒暖差が激しくなります。
この寒暖差がさらに喉の潤いを損なわせ、乾燥させてしまうことも要因のひとつです。喉の痛みが発生しやすい人ほど、季節を問わずマスクを付けるようにしてみてください。マスクを付けることで口から外気が入りにくくなり、喉が乾燥しにくくなるだけでなく細菌やウイルスの侵入も防いでくれます。

のど飴や薬用ドロップを舐める
即効性がある方法としてもっともおすすめなのが、喉の炎症を抑える成分が入ったのど飴や薬用ドロップを舐めることです。喉の痛みが緩和されることが多いので、ぜひ実践してみてください。
喉の炎症をやわらげるだけでなく喉を潤してくれるので、とても効果的な方法です。できれば専門医に処方された薬用ドロップがおすすめですが、市販ののど飴でもいいでしょう。
バッグの中に常用しておくと、「もしものときにもこれがある!」と安心できます。手持ちがない場合でも、マスクと同じようにドラッグストアやコンビニ、駅売店で気軽に購入できることもポイントです。

帰宅後の手洗い・うがいを習慣にする
毎日の習慣として取り入れることで喉の痛みが緩和できる方法は、外出先から帰ったら必ず手洗い・うがいをすることです。生活習慣のなかで自然に取り入れられる方法なので、こまめに実践してみてください。外には細菌やウイルスが多く、人が多い場所ほどその傾向は強くなります。このため、外出先から戻ったときに手洗い・うがいをせずにそのままにしてしまうと、外出先で付着した細菌やウイルスが体内に侵入してしまう可能性が高くなります。そこで、細菌やウイルスが体内に侵入しないように、しっかりと手洗い・うがいで洗い流すことがポイントです。外出先からの帰宅時以外に、掃除をしたりペットと遊んだりした後などにも、こまめに行うのもいいですね。埃などが喉に入った状態でそのままにしておくと、喉の痛みが発生しやすくなるからです。このため、喉の痛みの緩和はもちろん、発生する前の予防としても行うことをおすすめします。また、手洗いには薬用せっけんや薬用ソープ、うがいにはうがい薬を使用すると殺菌効果が高まります。自宅はもちろん、職場などにも薬用せっけんやうがい薬などを常備しておくといいでしょう。このほか、塩水での手洗い・うがいもおすすめなのでぜひ試してみてください。

ストレッチなどを行って体を温める
体内の血液の巡りが良好だと、喉の細胞にも栄養が行き渡り喉の痛みが起こりづらくなるといいます。反対に、血行が悪い状態だと喉の細胞に栄養が届きにくくなり、喉の痛みが発生しやすいといわれています。こうした状態を防ぐためにも、喉の痛みを感じたらストレッチやウォーキングなどを行い、血行を促進させてみてください。喉の細胞に栄養が行き渡り体を温めれば、喉の痛みを感じにくくなるかもしれません。また、自宅にいるときであれば、お風呂にゆっくりとつかって体を温めるだけでなく、湯気いっぱいの中に身を置くことで喉の痛みを抑えることもおすすめです。お風呂に入っていると喉の痛みを感じにくいという人も多いのではないでしょうか。これは、血行が促進されたことと喉が潤った状態になることが理由と考えられます。手軽に実践できるのでぜひ試してみてくださいね。

【参考動画】

就寝時に鼻呼吸を心がける・マスクをつける
喉の痛みを感じた際の即効緩和というよりも生活習慣の見直しではありますが、就寝時のクセを改めることも大切です。喉の痛みが出やすい人は、就寝時に口呼吸をしている人が多いといわれています。口呼吸をすると、「水分を補給する」「マスクを常用する」などでも紹介した通り、喉の細胞膜が乾きやすくなるだけでなく細菌やウイルスが侵入しやすくなります。喉の粘膜を傷つける原因でもあるので、なるべく口は閉じて鼻呼吸を心がけるようにしてみてください。意識することで喉が乾燥しにくくなり、喉の痛みが発生しにくい状態をつくることができるでしょう。とはいうものの、就寝中のクセはなかなか直しにくいと感じる人も多いですよね。そこで、就寝前にマスクを付けて寝る方法を取り入れてみてください。慣れるまでは眠っている間にいつのまにか外してしまうこともありますが、マスクを付けた就寝に慣れると思った以上に違和感なく眠ることができるという人も多いものです。就寝時に口を開けるクセがある人でも、マスクのおかげで喉が乾燥することを防げるおすすめの方法です。

食生活や生活習慣を見直して喉の痛みを発生しにくくする

喉の痛みを緩和させたり喉の痛みが発生しにくくしたりする予防策として、普段の食生活や生活習慣を見直すことも大切です。特に夏場を中心に、冬場でもついつい冷たいビールやソフトドリンクを飲んだり冷たいものを食べたりする習慣がある人は、ぜひ実践してみてください。

対処法の「体を温める」でも紹介した通り、血行を良くすることは喉の痛みの緩和におすすめです。このため、毎日の食事に体を温めたり喉の炎症を抑えたりしてくれる食材を積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。代表的な食材は、生姜です。喉の痛みや炎症を抑えてくれるだけでなく、血行を促進し体を温めてくれます。冷え性の女性を中心に好まれている食材ですが、喉の痛みが発生しやすい人もぜひ毎日の食生活で積極的に摂るようにしてみてください。温かい紅茶やお茶に入れるだけでも大丈夫なので、簡単に取り入れることができるでしょう。

同じく、炎症を抑えてくれるはちみつや大根、ねぎも、こまめに食べたい食材です。いずれも、温かい食事や飲み物に使うことを心がけてみてください。冷たい食事や飲み物だと体が冷えてしまいます。

また、対処法の「就寝時に鼻呼吸を心がける」でも紹介した通り、口呼吸ではなく鼻呼吸を心がけることも大切です。就寝時に口呼吸をしている人は、日中も口呼吸するクセがある人が多いといわれています。意識して口を閉じ、鼻呼吸するようにしてみましょう。

ちょっとした対処法や毎日の生活を改めることで緩和しやすいのが喉の痛みです。緊急時の対処としてはもちろん、少しずつ生活習慣を見直して喉の痛みが起こりにくい毎日を過ごすことをおすすめします。”